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いつもプノンペン経済特区にご関心をお寄せ頂きありがとうございます。
開発途上国の産業人材育成に関わる公益法人勤務を経て、本年1月から当経済特区で勤務しております貞谷と申します。当法人在勤中にカンボジアをはじめとするメコン諸国の産業人材育成に関わったご縁で、カンボジアで実際に仕事をさせて頂くこととなりました。宜しくお願い申し上げます。
さて、長らく、ブログ更新ができず申し訳ありませんでしたが、 前任の当ブログ執筆者から引き継ぎ、今後、プノンペン経済特区を中心とした最新情報をタイムリーにお届けしたいと思います。
最新のトピックは、弊社直営レンタル工場の竣工です。
本年4月に本格着工したレンタル工場2棟が実質的に4ヵ月半で竣工致しました。
竣工直前の1ヵ月半は私自身も本格的に施工管理に加わり、炎天下あるいは風雨の中、日本人主任技師、弊社スタッフ、ワーカーらと建設に携わりましたので、竣工は感慨深いものがあります。ご入居企業にお引き渡しができた日は、お客様から感謝のお言葉を頂き、それまでの苦労が一遍に報われる思いでした。
1棟は3つのユニットで構成されており、建屋面積は2ユニットが各2,000㎡、1ユニットが1,600㎡となっています。写真の工場内観は1,600㎡のユニットのものです。現在のところ、2棟とも全て予約済みとなっております。レンタル予定の5社のうち、4社が日系(1社は2ユニットをレンタル)、1社がオーストラリア系の企業です。
現在、2社が既に内装工事を進めており、本格操業が待たれるところです。さらに、あと2社が近いうちに内装工事に着手する予定です。
これらレンタル工場が本格的に稼働する日が今から楽しみです。
カンボジアでSEZを開発運営してきて、一番頭を悩ましてきたのは電力事業です。一方、ラオスの最大の強みはメコン地域でもっとも安い電力コストです。PPSEZは、不断の経営努力とカンボジア電力公社のご厚意により、乾季の1年で一番暑いこの時期、電力不足が深刻化し、停電が頻発しているプノンペン市内の現状でも、ほとんど停電のない電力供給を維持しています。しかし、電力コストは相変わらず高く推移し、また電力事業は経営上の負担になっている状況には変わりありません。
この間、日系大手カメラメーカー、ニコンを始め、フランスの大手レンズメーカー、エシロール、日系大手自動車部品メーカー、トヨタ紡織の3社は、カンボジアとの比較検討の末、サバナケットへの進出を決めました。大きな理由は、ラオスの、カンボジアと比べ3分の1ほどの安い豊富な電力です。
PPSEZは、ラオスのSEZを手がけることで、カンボジアと相互補完関係を構築することを目指します。労働集約型産業はPPSEZへ、「電力集約」型産業はラオスSEZへ、という新たな選択肢を製造業の皆様にご提供差し上げることを目指します。
私自身は、ラオスSEZの立ち上げのため、5月から月の半分ほどをサバナケットにシフトしていくつもりですが、かといって、PPSEZ事業をおろそかにすることはけっしてありません。今年1月から私を含めて日本人3名体制にし、そのうち1人はカンボジアを始め海外経験豊富な土木技師(吉田憲一)で、ハードとソフトの両面から、日系企業の進出を引き続きサポートさせていただきます。
また、これを機会に2009年1月からコツコツ続けてきましたこのブログを、もう1人の日本人スタッフ、貞谷季規に引き継ぐことにしました。今までご愛読いただいた方々、本当に有り難うございました。これからは、貞谷が私とは一味違った趣向で、情報発信していきますので、引き続きご愛読の程、よろしくお願い申し上げます。
最近、ニコンの一眼レフカメラを買ったので、試しにPPSEZ内の夜景を撮ってみました。一眼レフは初めてなので、まだまだ使いこなせていませんが、こうして良いカメラで撮ると、PPSEZの夜景も美しく見えるもんだなあ、と感心しました。画像左から台湾系靴底メーカー「Sin Chn Hong Plastic社」、マレーシア系輪ゴムメーカー「Keza社」、そして住友電装子会社の「スミ・カンボジア社」です。しかし、土曜日の夜7時過ぎに撮影したのですが、明かりつけて操業している工場が意外と多くて、驚きでした。商売繁盛、良いことです。
外灯が道路をほんわりと照らしています。左側には、フィリピン系スナック菓子メーカー「Liwayway社」の工場がうっすらと見えます。なお、外灯は今年、LED照明に変える予定です。
PPSEZの正門もライトアップしています。向かって左手には、中華料理店「魚生、Yi Sang」が夜も営業しています。右手には、最近支店がオープンしたマレーシア系の「Maybank」が、電気代高いのに頑張ってライトアップさせています。
ミネベア社が既に、第2工場の躯体工事をしています。また敷地内に工員用寮も建設中で、近い将来8千人まで増員するための受け入れ体制を整えています。日系中堅ゼネコンの佐藤工業が、第1工場に続いて頑張っています。
ちなみに左画像の右上端に米粒みたいな飛行機が写っていますが、プノンペン空港への着陸体制に入った旅客機です。プノンペンに来られる際、上手く西南側からの着陸ルートにあたると、眼下に巨大なミネベア工場が見えます。プノンペンにお見えの際は、座席Aをお試し下さい。
また、3ヶ所の現場(左からタイワ精機社、マルサン・プラスチック社、タイカ社)で、杭打ち工事が始まっています。7ヶ月後くらいが、とても楽しみです。いずれも日本語対応出来る地場資本の建設会社が、日本の中小企業のニーズに上手く答えて、請け負っています。
PPSEZもこの乾期に第2期のインフラ工事をどんどん進めており、新しい進出企業の工場建設に支障の出ないように、受け入れ体制を整えている真っ最中です。乾期の終わる5月くらいまでに、どれだけ進められるかが、勝負です。
昨年は、ミネベア(小型モーター)、住友電装(自動車用ワイヤーハーネス)等のカンボジアにとって新らしい産業が進出を決め、今年から工場を稼働されていますが、労働集約型の組み立て工程が中心です。
一方、最近の動きとして、プラスチック射出成形を伴う自動車部品、メッキが必要な金属加工など、必ずしも労働集約型ではない会社も進出を決めていただきました。
さらにアメリカニューヨークに本店を持つ高級ブランドの子会社が、ダイアモンド研磨をするために最近進出を決めました。
これらの動きは、カンボジアの製造業が、スピードを加速して次なるステージに紛れもなく突入していることを意味していると思います。
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