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カンボジアのお盆は9月にあり、18日から21日まで連休でした。この連休を利用して、普段なかなか行くことのできない地方に行ってきました。まずは、プノンペンから80kmほど走った所にあるキリロム国定公園。シハヌークヴィルにぬける国道4号線を1時間半ほど走り、右に曲がってひたすら山の頂上まで登っていきます。標高約600mまで上がるので、植生も松の木ばかりになり、日本の山をドライブしている感覚になりました。ススキも生い茂っており、なんだか日本の秋を連想できる風景が広がっていました。全体的にひょろっとした木ばかりなので、間伐とか山の手入れをすると、もっと豊かな松林になると思います。
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ふもとには、富裕層が別荘として使える高級ヴィラが数件、ならんでいました。数多くの家族連れが、車やバイクで頂上をめざして来ており、将来プノンペン近郊の避暑地として発展が期待できる場所です。ただし、私が訪れた時は快晴の日中で、気温30℃まで上がっており、涼しくはなかったですが。(ちなみに低地はこの日35℃まで、気温が上がりました。)
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9月2日から6日まで、ヴェトナムトレードフェアがプノンペン市内で、開催されました。最近、ヴェトナムの銀行が開業したり、携帯電話会社も参入したり、送電線を引いて電力を供給したり、何かとカンボジアへの経済的プレゼンスが高まっているのを感じます。
会場は、土曜日のお昼時に行った時間帯もよかったのか、多くの人たちでにぎわっていました。衣料品や食料品から、農薬、シャンプーやティッシュのような衛生用品、さらには鉄筋、自動車部品等まで、多種多様な企業が出展しており、「う~ん、やっぱりヴェトナムは産業が育ってきているなあ。カンボジアの10年以上先は行ってるなあ。」とあらためて感心してしまいました。
歴史的にみて、フンセン政権は、ヴェトナムの後ろ盾があって樹立された面が強いので、政府間同士の関係は、きわめて良好です。今後、タイよりもヴェトナムとの経済交流が、早いスピードで深まっていくと思います。



流通科学大学の上田義朗教授が、ヴェトナム、カンボジア、ラオスの生きた経済情報をブログを通して発信されています。アジアで「実学」を追求するというポリシーの通り、ヴェトナムでは、ロータス投資運用会社の顧問もされている方です。現在、カンボジア政府は証券取引所の開設に向けて準備を進めており、カンボジアへの投資ファンド組成にも、強い関心を持たれています。下記アドレスをクリックして下さい。
http://ueda-seminar.cocolog-nifty.com/blog/

正直私は、最近まで「投資で金儲けするなんて。」と、ファンドマネージャーなど投資を生業とする人たちに対してあまり良いイメージを持っていませんでした。「投資=虚業、モノづくり=実業」という固定観念があったからです。しかし、陸上競技者の為末大氏が書いた本「インベストメントハードラー」を読んでから、考え方が180度変わりました。為末氏は、タイへの不動産投資の経験から本の中で、こう書いています。
「投資で儲けるというと、なんとなく後ろめたい気持ちを持っている人も少なくないでしょう。実際、私もそう感じていたことがありました。子どもの頃から、どちらかというと、お金にこだわることは美しいことではない、と教わってきたからです。しかし、このタイの投資で知ったのは、投資で儲けることは決してずるいことではないということでした。むしろ、投資をしてくれることを、歓迎している人たちがいることです。投資してもらって、喜んでいる人たちがいるのです。そして、投資を心から求めている人たちのところにお金が届けば、それは大きなリターンを生むということです。」
また、こうも書いています。
「日本は実際にODA(政府開発援助)などで、国として巨額の資金援助を行っています。また、民間でもチャリティイベントなどが、開催されていたりします。しかし、そういう「施し」が果たして本当にこれから発展を目指す国にとって、ありがたいものなのかどうか、そろそろ日本も、きちんと考えるべき時期が来ていると思っています。・・・私はむしろ、投資こそが正しい姿だと思うのです。それは、立場が対等だからです。投資する国について、きちんと理解しようと考えるからです。相手を理解し、お金が必要とされている場所に投資をする。そして、しかるべく対価を得る。投資には必ず責任が伴います。」

日本は、カンボジアに対して累計で最大のODA援助国です。内戦の混乱から道路、橋、学校、病院など基本インフラの整備に対して、多大な貢献をしてきました。そして経済成長期に入り、今、カンボジアが日本に強く求めているのは、そうしたインフラをもとに成り立つ、積極的な民間投資です。それは、モノづくりの製造業や建設業だけでなく、世界中の、お金を運用したがっている個人や機関と、カンボジアの心から投資を求め、経済発展に貢献できる企業との橋渡し役となる、志あるファンドマネージャーも重要な役割を担っていくと思います。
そういう意味合いでも、上田義朗教授のブログは、とても有意義な情報発信をされていると思います。




このブログからリンクさせてもらっていますが、カンボジア経済の動向や投資環境に精通されている、とある日本人の経済専門家の方が、2年近くにわたり「カンボジア経済」と題したブログを続けてみえます。残念ながら任期が終了し、7月末で日本に帰国されたのですが、時々、情報発信されています。
私のブログが、PPSEZを中心としたより個別の情報を発信し、「カンボジア経済」では、より全体的な情報発信をしてくれていますので、合わせて訪ねていただけますと、より効果的な情報収集が出来ると思います。
まだ、アクセスされていない方は、下記アドレスをクリックしてください。
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh



カンボジアへの進出を検討する際、労働力の質や生産性は大きな課題です。現状、ベトナムと比較するとまだまだ改善が必要です。この課題に取り組むために、職業訓練学校との連携を進めています。今回、訪問したドン・ボスコ技術訓練学校は、カソリック教会が運営するより実践的なトレーニングを行う学校です。ただ技術だけではなく、キリスト教精神に基づいた道徳教育にも熱心ということです。PPSEZでもエンジニア2名、会計担当1名をこの学校の卒業生を採用していますが、みな向上心が高く真面目に仕事に取り組むスタッフです。

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プノンペン北部郊外にあり、広々としたキャンパスで、学業に専念するためには最適の環境です。

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電気課は、配線の勉強をしていました。機械課に行くと工作機械で金属加工をしていました。また、コンピューター教室では、ウェブデザインを勉強しており、ホームページのデザインやカタログづくりの仕事を外から受注し、売り上げを学校運営の一部に充てているとのことです。その他、自動車課、溶接課、印刷課などがありました。プノンペンだけでも他2校分校があり、会計、秘書、ホテルサービスなどを教えています。

案内をしてくれたフィリピン人神父(Father Roel Soto)の校長先生は、7ヶ月前に志願してカンボジアに赴任したばかりで、以前はフィリピンのラグナ州サンタ・ロサで同様の技術訓練学校に奉仕されていたとのことです。サンタ・ロサにはアヤラ財閥と三菱商事が運営するフィリピン有数の工業団地ラグナ・テクノパークがあり、卒業生の多くを入居する工場に送り出していたそうです。
「まさにそのコンセプトで、将来PPSEZにも職業訓練学校を建てたいので、その際はぜひ協力してほしい。」とお願いしておきました。5年くらいのスパンで、現在構想を練っているところです。




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プロフィール
HN:
上松裕士 (h_uematsu@ppsez.com)
性別:
男性
自己紹介:
2006年8月からプロジェクトが始まりました。総面積360ha(東京ドーム約77個分)、第一期141haは、既にインフラ工事が完了し、順次入居企業が工場建設、操業を始めています。
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