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まず、統計上の数字をおさえておきます。カンボジアの人口ピラミッドを見ると、2008年に日本の援助で行われた人口センサスの結果、全人口の46%が20歳未満、34%が15歳未満です。これから少なくとも10年間は、毎年30万人前後が18歳を迎えることがわかります。このことからカンボジア政府は、どうやって彼らに雇用を創出していくかが、大きな課題と考えています。
人口ピラミッドは、在カンボジア日本大使館ウェブサイトの次のページ「2.社会状況」をご覧ください。
http://www.kh.emb-japan.go.jp/political/gaikyo.htm

次に、人口分布図を見てみます。上記センサスをもとにつくられた地図を見てみますと、人口の多くは、プノンペン周辺に集中していることがわかります。統計上は、プノンペン周辺9州(全部で23州)に全人口の57%が、集中しています。
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従って、プノンペンには労働力が集まってきやすい諸条件がそろっていると言えると思います。

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現在PPSEZには、許認可ベースで30社の製造業に入居いただいており、そのうちちょうど15社が日本企業です。また現在、約5,500名のスタッフと工員がPPSEZ内で働いています。人数の多い順に上位5社を並べてみますと、

1.エバーグリーン・インダストリアル(縫製-台湾) 2,500名
2.ミネベア(小型モーター-日本) 800名
3.タイガー・ウイング(婦人靴-日本) 500名
4.クリーン・サークル(婦人靴-日本) 370名
5.イー・シャン(プラスチック成型-台湾) 250名

となります。来年にかけて、既存稼働工場の増員と、新規稼働工場の採用がありますので、10,000名を突破する見通しです。

カンボジアは、国全体の人口が、約1,500万と近隣のタイ(約6,800万)やヴェトナム(約8,700万)と比べて少なく、プノンペンの人口も約150万(国全体の10分の1)です。こうした数字をふまえて、今後、労働力を安定的に確保出来るかどうか、カンボジアへの進出を検討する際に、必ず検証事項として入ってくると思います。
さらに人の数は確保できても、どれだけ戦力として生産性を上げられるか、そのための人材育成をどうするか、クオリティ(質)もクオンティティ(量)と並んで、重要な課題です。

これから数回にわけて、「カンボジアの労働力事情」をPPSEZの経験をもとに、お話ししたいと思います。

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8月28日(日)に、中国最大手のアグリビジネス会社の新希望集団カンボジア工場の開所式が盛大に行われました。チャン・サルン(Chan Sarun)農業水産大臣、チア・ブッティ(Chea Vuthy)カンボジア開発評議会副事務総長が招待されていました。中国らしく(?)赤色を基調に、派手な演出を交えた式典でした。

DSC02584_b.jpgf3d78962.jpeg






画像のような家畜の飼料を国内市場向けに生産販売し始めています。カンボジアでも養豚養鶏産業が育ってきており、飼料産業もそれに合わせて、これから成長が期待出来る産業と言えます。

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なお、日本の総合商社双日も一部出資しており、国外からの原材料の調達を担っています。おそらくカンボジアで、日本と中国の企業が手を組む初めてのケースではないでしょうか。今後の展開が、非常に注目されます。

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先にご紹介した双日ロジスティクス以外の日本の物流会社も、この半年くらいで急にカンボジアに足をのばしてきました。

まずは、三重県四日市市に本社がある日本トランスシティが、現地法人を設立すると発表しました。
http://www.trancy.co.jp/home/02kaisya/0209news/post-167.html

日本の物流会社の現地法人設立は、初の快挙です。よくぞ決めていただいた、という気持ちです。

また、郵船ロジスティクスも5月に、駐在員事務所を開設しました。「タイ・ラオス・ベトナムを結ぶ幹線”東西経済回廊”の陸上輸送サービス「Mekong Land Wing」をはじめ、他の新興市場であるバングラデシュやミャンマーなどでも今後サービスを展開していく予定です。」とのことです。
http://www.jp.yusen-logistics.com/news/2011/news_20110509.html
2社とも日本人の方がカンボジアに常駐されています。

さらには、日本通運も7月末に現地代理店契約を締結したと発表しました。
「当社は、タイ-カンボジア-ベトナム間において、陸上輸送サービス「サザンメコン・ランドブリッジ・エクスプレス」を今年3月から開始しておりますが、今回の現地フォワーダーとの代理店契約締結により、日本発着の海上・航空輸送が可能となります。今般、代理店契約を結ぶ現地フォワーダーは、カンボジア国内で唯一トランジットライセンス(保税輸送)を所有する大手フォワーダーのグループ会社であるNPEロジスティクス社で、スムーズな国境通関手続きと、GPS搭載のトラックによる貨物のトレースが行えます。」とのことです。
http://www.nittsu.co.jp/press/2011/20110425-1.html
http://www.nittsu.co.jp/press/2011/20110728-1.html

それにしても、「メコン・ランド・ウイング」とか「サザンメコン・ランドブリッジ・エクスプレス」とか、プロレスの必殺技のようなカッコいい名前で、陸上輸送サービスが充実してきて、PPSEZとしては、大変頼もしい限りです。10年後のプノンペンを含むメコン地域が、大きく変貌を遂げていることをイメージさせてくれる、日本の物流会社の最近の動きです。

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ヤマハ発動機が確保している土地に、さっそうと看板が立ち現れました。(この見渡す限りの土地がヤマハ用地です)世界同時不況の影響で、2008年にカンボジア国内でもバイクの販売が急激に落ち込み、新工場の着工が保留となっています。「ヤマハはどうなるのか?」と、この間いろんな方から聞かれましたが、この看板がその答えです!
まだ、カンボジアが投資対象国として見向きもされなかった時代に(といっても3年前の話しですが)、いち早く進出を決められたヤマハ発動機が、味の素進出の引き金となり、その功績は計り知れません。
この場所に、ヤマハ発動機の工場が稼働する日が来ることを、PPSEZ一同、心から待ち望んでいます。

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プロフィール
HN:
上松裕士 (h_uematsu@ppsez.com)
性別:
男性
自己紹介:
2006年8月からプロジェクトが始まりました。総面積360ha(東京ドーム約77個分)、第一期141haは、既にインフラ工事が完了し、順次入居企業が工場建設、操業を始めています。
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