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少し前になりますが、2月16日(水)、17日(木)に、第4回カンボジア経済フォーラムが開催されました。このフォーラムは、国連開発計画、アジア開発銀行、世界銀行の支援のもと、フンセン首相のシンクタンク、最高国家経済評議会(Supreme National Economic Council)が主催しています。今回は、「危機後のカンボジア経済:産業政策-持続的発展への選択」と題して、カンボジア政府要人、国際機関、各国大使館、民間企業、NGOの代表者が一堂に会し、討議が行われました。
フンセン首相の演説は、工業の発展を通して経済を近代化させることが緊急の課題と強調し、重要な課題として、「産業の多角化」「人材育成」「経済特区の改革」が上げられました。
2日目の部会は、「経済特区の改革」と題して、私もパネリストの末席に加わりました。他の発表者のような難しいことは話せないので、なるべく要旨を明快にしようと心がけて、「事業」「社会貢献」「カンボジアと日本の相互利益」の3つの観点から、次のようなことをしゃべりました。

事業として-経済特区の成功の鍵は、「いかに顧客のニーズに答えるか」です。この点、カンボジアは内戦時代を乗り越えて、顧客、つまり外国資本のニーズに答えるべく長年努力を続けてきたことは、高く評価できます。経済特区の場合、ワンストップサービスが新しく進出する企業に安心と利便性を与えています。PPSEZは、顧客のニーズに答えるべくより良いインフラとサービスを提供するために、カンボジア政府と密に連携しながら、努力してきました。
社会貢献として-PPSEZは、カンボジア既存の縫製業や製靴業だけでなく新しい産業の誘致に努めています。私たちは、特に労働集約型の電気機械部品産業の誘致に積極的です。このような産業を誘致することで、カンボジアの産業の多角化に貢献できれば、とてもうれしく思います。また、調味料、インスタント麺、スナック菓子などの食品加工産業の誘致にも努めています。そして、カンボジアの農産品がこうした工場に供給されるようになることで、農業分野の発展につながることを望んでいます。
カンボジアと日本の相互利益として-PPSEZは、日本からの良質な製造業を歓迎します。日本は、モノづくりの国です。日本の製造業は、今、中国、タイ、ヴェトナムに続く新たな製造拠点を探しています。カンボジアは、日本の製造業の次なる製造拠点となる可能性を持っています。さらに、日本の製造業は、カンボジアの人材を育成し、技術移転をします。事前調査には、時間をかけるかもしれませんが、一度決めたら、簡単には撤退しません。事業をステップバイステップで長期的に発展させていきます。これらのことは、両国の相互利益となると信じています。
私たちは、日本からの「Quality Investment」を望んでいます。

経済財務大臣を始めカンボジアの経済政策のキーパーソンが並ぶ前での発表は、えらく緊張しましたが、終わった後に、何人かの方から「論点が明確でわかりやすくてよかったぞ。」と声をかけられたので、うれしくなりました。こういう機会はめったにないでしょうから、良い経験をさせてもらいました。あとは言うだけで終わらず、実践あるのみです。

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4月28日(木)の午前中に黒木大使がPPSEZに来訪されました。今回はまだ視察されていないミネベア、クリーン・サークル、ハル・プノンペンコミックセンターなど日系工場5社の稼働状況を把握される目的でした。画像は、婦人用革靴を生産しているクリーン・サークル社の様子です。それぞれの工場で、生産工程を熱心にご覧になっていました。
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今月から稼働の始まった着物仕立て工場では、工員さんへ励ましのお言葉をいただきました。
「日本とカンボジアは長年友好関係を築き、日本はカンボジアの発展を手助けしてきました。こうして日本の会社がカンボジアに進出して、みなさんも自分のため会社のために精一杯がんばってください。」
工員さんもとても素直な表情で聞き入っていました。
この会社は、しつけもしっかりされており、私たちが部屋に入るなりいっせいにみんなが「こんにちは!」と日本語でお辞儀をしたので、ちょっと感激しました。
最後に大使も「こうやって日本の工場がカンボジアで稼働し始めて、うれしいことだねえ。」と言われたのは、小職にも励みとなりました。

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東京に本社のあるオーアンドエム工芸という会社が、カンボジアに現地法人を設立し、工場建設を始めています。イギリスの某有名ブランドの財布、名刺入れ、手帳などの高級革製品を中心に日本市場向けに生産している会社です。今まで中国で生産してきましたが、昨今のコスト上昇、人材不足に直面して、様々な国を検討された結果、カンボジアに決められました。
一種の職人技の世界とも言える革製品の生産が、どのようにカンボジアに根づいて発展していくのか、これから期待とともに注目です。

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ポイペトには、Poipet Pet O'Neang SEZという経済特区があると、ずっと以前から聞いていたので、現場に行ってみることにしました。国道沿いに色あせた看板があり、そこから北側に10分ほど奥に入っていきます。ポイペトの国境から、10キロ余りの場所です。
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1社入居企業があるというので、工場に行ってみると、人影が見当たりません...看板を見るとタイからの投資のようです。(後日稼働していることを確認しました)
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周りを見渡すと一面「平原」という言葉がふさわしい風景です。奥の方に経済特区の入り口門がポツンと建っています。

資料によると敷地面積467haで、PPSEZより広く、南部東西回廊のタイとカンボジア国境という立地条件を考えると、もっと上手くやれば、タイから工場を誘致出来そうな気がしますが、ちょっと残念な状況です。ここに日本企業が入居するのは、相当のパイオニア精神がないと、現状難しいかもしれません。

おまけ画像
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この藪の向こうはタイ領土です。カンボジアは、こんな感じでタイ、ラオス、ヴェトナムと国境を接しているので、密輸が後を絶ちません。また、この辺に住むカンボジア人は、早朝藪を越えてタイに出勤し、夕方戻ってくる人も少なくないそうです。残念ながら越境する人たちにはお目にかかれませんでしたが、とても貴重な場所に来た気持ちになりました。

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バッタンバンから国道5号線経由で、西に100キロ余り走ると、タイとの国境の町ポイペトに到着します。タイとの国境地帯と聞けば、危険なイメージが先行しがちですが、ポイペトの町自体は人とモノの往来の盛んな、いたって平和な雰囲気です。カジノホテルがあり、日本料理屋もあったのは意外な発見でした。
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アンコールワットのあるシェムリアップからは、国道6号線経由で150キロ程の距離で、画像のような立派にアスファルト舗装された新しい道がひたすら続きます。交通量がまだ少ないので、車で飛ばして1時間半ほどで、ポイペトに到着です。

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画像左側がカンボジア側のイミグレーションで、右側がタイ側のそれです。リヤカーを引いた行商人がたくさん往来していまた。こういう行商人が「輸出入」する商品の関税はどうしてるんだろ、と素朴な疑問が頭に浮かび、同行していたカンボジア人の方に聞いたら、「税関は、いちいち計算してられないから、少しだけもらっている。」とのことでした。
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そのカンボジア人の方はイミグレーション職員と顔なじみなのか、職員の運転で車ごとタイに入国し、20分ほどアランヤプラテートの町中を案内してくれました。かといって私たちが特別扱いということでもなさそうで、当たり前のように乗用車も往来出来ていました。
色々と興味が尽きない体験をすることが出来ました。

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プロフィール
HN:
上松裕士 (h_uematsu@ppsez.com)
性別:
男性
自己紹介:
2006年8月からプロジェクトが始まりました。総面積360ha(東京ドーム約77個分)、第一期141haは、既にインフラ工事が完了し、順次入居企業が工場建設、操業を始めています。
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